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なぜ屋根工事に防水が必要なのか?防水工事の種類などを解説


 

屋根の防水工事、必要なのは分かっていても「どの工法が最適なのか」「信頼できる業者はどう選べばいいのか」など、判断に迷っていませんか。

実際、国土交通省の建築改修データベースによれば、屋根や屋上の劣化原因のうち雨漏りによる被害が全体の約3割を占めています。にもかかわらず、防水工事のタイミングを誤ってしまい、後になって高額な修理費が発生したという事例も少なくありません。

このようなトラブルを防ぐためには、屋根の防水に関する正しい知識と工法選びが欠かせません。例えば、ウレタン防水は複雑な形状にも対応しやすく、FRP防水は耐久性と強度に優れ、シート防水は広面積向き。アスファルト防水は長寿命で公共施設でも採用されています。

この記事では、屋根防水工事の種類、施工の流れから見積もりの内訳、業者選びのポイントまで、最新情報を解説します。最後まで読むことで、最適な工法で住まいを守る知識が身につきます。

 

 

なぜ屋根の防水工事が必要なのか

屋根の防水工事は、建物を長持ちさせるために欠かせない重要な工事です。日本は梅雨や台風など、雨が多く湿気の多い気候のため、屋根からの雨水の侵入を防ぐ対策を怠ると、住宅の寿命が大きく縮んでしまいます。

屋根の防水が不十分なまま放置されると、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 雨漏りによる天井や壁紙のシミ、剥がれ
  • 屋根内部の木材が腐食し、構造強度が低下
  • カビの発生による室内環境の悪化と健康リスク
  • 断熱材の性能が落ち、冷暖房効率の低下
  • 鉄骨部の錆による老朽化加速
  • シロアリなどの害虫被害の誘発

また、費用面でも予防工事と修繕工事では大きな差が出ます。以下の表をご覧ください。

防水工事の費用比較(予防 vs 修繕)

項目 予防的な防水工事 雨漏り発生後の修繕工事
おおよその費用相場 8万~25万円 20万~80万円以上
工期の目安 1日~3日程度 3日~1週間以上
被害の拡大リスク 低い 高い(下地交換など必要)
建物へのダメージ ほぼ無し 壁内部・構造体まで影響

 

 

防水工事の種類と選び方

ウレタン防水 複雑な屋根形状にも対応しやすい柔軟性

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する塗膜防水工法です。施工対象の形状を問わず、凹凸のある屋根やバルコニー、狭小スペースなどにも対応できる柔軟性があり、住宅の防水工事では非常に広く採用されています。

この工法の最大の特徴は、施工面にローラーや刷毛などで液体を塗布して防水層をつくるため、複雑な構造物にも継ぎ目のない均一な防水膜が仕上がる点にあります。また、乾燥時間や塗り重ねのタイミングを調整しながら複数回に分けて施工することで、防水層の厚みも自在に管理できます。

ウレタン防水の概要

  • 主成分:ウレタン樹脂
  • 工法区分:塗膜防水
  • 適応場所:屋根、バルコニー、複雑形状の構造物
  • 工期:2~5日(乾燥・養生を含む)
  • 耐用年数:約8~12年(使用環境による)
  • メリット:形状にフィットしやすく継ぎ目が出ない、比較的安価
  • デメリット:施工者の技術差が出やすい、乾燥時間が必要

ウレタン防水は、比較的安価かつ汎用性が高いため、初めて防水工事を検討する方にもおすすめしやすい工法です。ただし、現場ごとに塗布量や乾燥時間を見極める必要があるため、業者の経験や技術レベルによって仕上がりに差が出やすい点には注意が必要です。

FRP防水 強度と耐水性に優れた高性能タイプ

FRP防水は、ガラス繊維で強化されたプラスチック素材を用いた防水工法で、極めて高い耐水性・耐久性を誇ります。FRPとは繊維強化プラスチックの略称で、自動車の外装や船舶の船体などにも使用されるほどの剛性と防水性能を持ちます。

この工法は主に、歩行頻度の高いベランダや屋上、車庫など、摩耗が激しい場所に適しています。硬化すると非常に頑丈な仕上がりとなり、軽量かつ薄膜である点も建築物に負担をかけにくく好まれています。

FRP防水の特徴

以下にFRP防水の特徴を簡潔な箇条書きで整理しました。

  • 主成分:ガラス繊維+ポリエステル樹脂
  • 工法区分:塗膜防水(硬化型)
  • 適応場所:ベランダ、屋上、バルコニー、ガレージなど
  • 工期:1~2日(即日施工も可能なケースあり)
  • 耐用年数:約12~15年
  • メリット:強度が高く摩耗に強い、乾燥が早く工期が短い
  • デメリット:施工面積が広すぎる場所には不向き、価格が高め

FRP防水は、特に耐久性を求められる場所や短期施工が必要な現場で強みを発揮します。初期コストはやや高めですが、長期的なメンテナンス回数を抑えたい方にとっては、費用対効果の面でも魅力的な工法といえるでしょう。

シート防水 施工スピードと価格を両立したメジャー工法

シート防水は、塩ビ系またはゴム系の防水シートを現場で貼り付けて防水層を形成する工法で、既製品を使用するため工期が短く、施工品質が安定しやすい特徴があります。

特に広い屋上やマンションの陸屋根など広範囲の施工に適しており、コストパフォーマンスにも優れています。塩ビシートは紫外線に強く耐候性に優れており、ビルや商業施設に向いています。

一方、ゴムシートは柔軟性が高く建物の動きに追従しやすいため、古い建物の屋根に適しています。施工性が高く職人による品質差が出にくい点も魅力ですが、施工面に凹凸が多い場合や貼り合わせ部の精度が重要となるため、信頼できる業者選びが欠かせません。

アスファルト防水 大型施設にも使われる耐久重視の工法

アスファルト防水は、アスファルトを熱や常温で溶かして防水層を形成する、古くから使われている伝統的な工法です。耐久性と耐水性に非常に優れており、マンションやビル、公共施設の屋上など広範囲で長期的な耐久性が求められる現場に適しています。

工法には、高温でアスファルトを溶かして流し込む熱工法と、アスファルトシートを冷施工で貼り合わせる常温工法があり、それぞれ大型ビルや工場、一戸建て住宅など用途に応じて使い分けられます。しっかり施工すれば20年以上の耐久性を誇り、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスに非常に優れる工法です。

 

 

屋根防水工事を依頼するベストなタイミングとは

築年数・劣化症状から判断するタイミング

屋根の防水工事に最適なタイミングは、「築年数」と「劣化の症状」の両方を見ながら判断することが重要です。戸建てやアパート、マンションでは、防水性能の低下が雨漏りや構造体の腐食といった深刻な問題につながるため、早めの対応が建物の寿命を左右します。

おおよその目安として、築約10年では表面の色褪せやチョーキングが見られるようになり、この段階では点検や簡易的なメンテナンスが適しています。15年を超えると膨れやひび割れ、塗膜の剥がれなどが発生し始め、部分的な補修や再防水工事の検討が必要になります。築20年を過ぎると雨漏りや下地の腐食、内部結露といった症状が表れやすくなり、本格的な改修工事が求められる時期に入ります。

注意すべきなのは、表面が軽度な劣化に見えても、内部では重大な損傷が進行していることがあるという点です。年数が経つにつれて目視では判断しにくい隠れた劣化が増えるため、10年目以降は専門業者による定期的な点検を受けることが、安全と建物の維持管理につながります。

さらに、防水材の種類によっても耐用年数が異なります。ウレタン防水は8〜12年、FRP防水は12〜15年、アスファルト防水であれば15〜20年が目安とされています。これまでの工事履歴が不明な場合や複数回目の施工が必要な場合は、早めの調査と判断がトラブル回避の鍵になります。

 

雨漏りする前に検討したい予防的なリフォーム

屋根の防水工事は、雨漏りが起きる前の予防が理想です。雨漏りが発生すると、屋根だけでなく天井や壁紙、断熱材まで損傷が広がり、補修費用も高額になります。早期対処によって被害を防ぎ、費用も抑えられます。

注意すべき劣化サインには、屋根表面の色褪せ、小さな膨れ、塗膜の剥がれ、継ぎ目のひび、雨の日の湿気などがあります。特に継ぎ目や排水口周辺の劣化は雨水の侵入口となりやすいため、放置せずに対処が必要です。

建物の立地や日照・風雨の影響でも劣化速度は変わります。南向きや角地の建物では早めの劣化が起こりやすいため、環境に応じた定期点検と予防施工が重要です。

 

季節別の施工メリットと注意点(春夏秋冬)

屋根の防水工事は年間を通して実施可能ですが、季節によって施工環境や注意点が大きく異なります。気温や湿度、降雨などの気象条件が防水材の乾燥速度や施工品質に直結するため、適切な時期を選ぶことが工事の成功に欠かせません。

とくにおすすめなのは春と秋です。春は気温と湿度が安定しており、塗膜の乾燥もスムーズに進むため、高品質な仕上がりが期待できます。秋も同様に安定した気候が続き、塗料や施工条件に最適な時期といえます。

一方、それぞれの季節には次のような特徴と注意点があります。


・気温と湿度が安定しており、施工しやすい
・塗料の乾燥が早く、品質が高まりやすい
・工事依頼が集中しやすく、予約の競争が激しい


・高温で乾燥スピードが早く、工期が短縮されやすい
・直射日光と高温により塗膜の不良や変質リスクがある
・職人の熱中症や安全管理に特別な配慮が必要


・安定した気候が続き、塗装や防水の乾燥に最適
・品質が安定しやすく、工事トラブルが起きにくい
・台風による突発的な天候変化でスケジュールが乱れやすい


・乾燥した気候で雨の影響は少ない
・寒さにより乾燥時間が長くなり、工期が延びる可能性がある
・積雪地域では施工の中止や延期リスクがある

 

 

屋根防水工事の施工手順と注意点

防水工事の一般的な工程と工期の目安

屋根の防水工事を行う際には、一定の手順に沿って施工が進められます。まず現地調査と見積では、施工箇所の劣化状況や施工範囲を確認し、1〜2時間ほどで適切な工事内容と費用の見積もりが提示されます。次に高圧洗浄で屋根表面の汚れやコケ、劣化した塗膜などを除去し、乾燥時間も含めておよそ1日が必要です。

その後の下地処理では、ひび割れの補修や浮き部分の撤去、不陸調整などを行い、耐久性の高い仕上がりに直結する重要な工程です。通常は約1日をかけて丁寧に進められます。続くプライマー塗布では、防水材と下地の密着性を高めるための接着剤のような役割を担い、0.5日程度で完了します。

メインの防水材塗布工程では、使用する工法に応じて塗布または貼り付け作業が行われます。ウレタン塗膜やFRP、シート防水などがあり、1〜3日程度が目安となります。次にトップコートを施し、紫外線や摩耗から防水層を保護するとともに、見た目の美しさも向上させます。これには0.5日が見込まれます。

最後に完了確認と引渡しを行い、仕上がりのチェック、保証書の発行を経て施工が完了します。これも0.5日程度の所要時間です。以上の流れを踏まえると、標準的な戸建てでの工期はおよそ3〜5日。ただし、天候の影響や下地の状態によっては1週間以上かかるケースもあるため、施工業者と事前にスケジュールや各工程の内容を確認しておくことが大切です。信頼できる業者との綿密な打ち合わせと、余裕ある日程調整が成功の鍵を握ります。

 

施工中に発生しやすいトラブルと防止策

屋根の防水工事では、塗膜の剥離や未硬化、膨れ、雨天時の施工不良、ドレン詰まりといった施工トラブルが発生することがあります。原因の多くは、下地処理の不備、気温や湿度など環境条件への配慮不足、防水材の取り扱いミスなどによるものです。たとえば、下地が十分に乾燥していないまま塗布すると塗膜が膨れたり、硬化不良が起きやすくなります。また、雨天の中で強行施工すると早期劣化のリスクも高まります。

これらの問題を防ぐには、高圧洗浄後の十分な乾燥、適切な温度・湿度での作業、施工前の天気予測の確認、排水口周辺の丁寧な処理が重要です。施主側でも工事前の説明を受け、天候条件や乾燥工程の確認、完了後の仕上がりチェックなどを行うことで、トラブルの多くを未然に防ぐことが可能です。信頼できる業者かどうかを見極める目もあわせて重要です。

 

悪徳業者を避けるための注意点と見極め方

屋根の防水工事では、見積書の不明瞭さや保証内容の曖昧さ、不自然な値引きを提示するなど、悪徳業者によるトラブルが後を絶ちません。こうしたリスクを避けるためには、業者選びの段階で以下の点を確認することが重要です。

まず、見積書には工事項目や施工面積、材料の種類と単価が明記されているかが大切です。優良業者は詳細まで開示し、工事全体の内訳を透明に説明してくれます。また、最低でも5~10年の保証書を文書で発行するかどうかも信頼性の指標となります。対応に関しても、専門用語に偏らず丁寧に説明し、施工事例の提示がある担当者は安心感があります。

さらに、公式サイトやSNSで施工実績が確認できるか、口コミ評価が安定しているかも見逃せません。反対に、「今だけ半額」「即日契約で特典」などを強調する業者には注意が必要です。

最終的には複数の業者から相見積もりを取得し、内容や対応を比較することで、冷静かつ納得のいく判断ができるようになります。価格だけに惑わされず、保証や信頼性を重視する姿勢が、失敗しない工事への第一歩です。

 

 

まとめ

屋根工事における防水対策は、建物の寿命と安全性を左右する非常に重要な工事です。特に築年数が10年を超える住宅や、色あせ・膨れ・ひび割れなどの劣化症状が見られる場合、雨漏りなどのトラブルが起こる前に、早めの点検とメンテナンスが必要です。

本記事では、ウレタン防水・FRP防水・シート防水・アスファルト防水といった主要な防水工法の特徴と費用相場、耐用年数を比較し、それぞれの適用箇所やメリット・デメリットも詳しく解説しました。たとえばウレタン防水は1平方メートルあたり約4000円から対応でき、複雑な屋根形状にも施工しやすい一方、FRP防水は耐久性が高く、摩耗の多いベランダや屋上に向いています。

施工の流れや注意点、信頼できる業者を選ぶポイント、火災保険や自治体の助成金制度を活用した費用軽減方法なども紹介しています。施工不良による塗膜の剥離や雨天施工の失敗など、よくあるトラブルとその防止策についても触れていますので、これから防水工事を検討されている方にとって実用的な指針となるはずです。

「どの工法がうちに合っているのか分からない」「見積もりの項目が曖昧で不安」といった悩みをお持ちの方は、ぜひ今回の内容を参考にしてください。防水工事を先延ばしにしたことで、最終的に修繕費用が数十万円も膨らんだという例も少なくありません。適切なタイミングで、確かな工法を選ぶことで、大切な住宅を長く快適に保つことができます。

 

 

よくある質問

Q. 防水工事の耐用年数は工法によって違いますか
A. はい、防水工事の耐用年数は工法によって異なります。ウレタン防水の耐久性は約10年から12年、FRP防水は15年前後、シート防水は10年から15年、アスファルト防水は20年近くに及ぶこともあります。メンテナンス頻度や施工品質によっても変動しますので、耐用年数とコストのバランスを見ながら工法を選定することが重要です。

Q. 屋根防水工事を依頼するベストな時期はいつですか
A. 屋根防水工事を行う最適な時期は春と秋です。特に梅雨前の4月から5月、台風シーズン後の10月から11月は、天候が比較的安定しており施工の乾燥工程もスムーズに進みます。夏は高温による塗膜の硬化不良、冬は乾燥不良のリスクがあるため、気候条件を考慮した時期選びがトラブル回避と費用最適化の鍵となります。タイミング次第では火災保険や助成金の活用も検討できる場合があります。

 

 

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